2024年7月13日
Platform Engineering Kaigi 2024 に当日スタッフとして参加してきました。セッションを通じた自分なりの感想と、初めてカンファレンスの運営に携わったことについての感想を残しておきたいと思います。 ## イベント概要 https://www.cnia.io/pek2024 以下の説明がとても端的に要点を得ていると思うので、引用します。 > Platform Engineering Kaigiは、現在注目を浴びているPlatform Engineeringをテーマにしたテクノ
2024年7月3日
指定した時点でのリポジトリの情報を返してくれる snapshot.ubuntu.com というものがあることを知ったので試してみました。 ## なにが嬉しいの? apt でパッケージをインストールしたり更新したりする際、例えば検証環境と本番環境とで期間が空いてしまうとその間に新しいバージョンがリリースされて違うバージョンが入ってしまうことがあります。同じように作成したサーバーなのに入っているパッケージのバージョンが作成時点によって違うというのは嬉しくないため、検証時点でリリースされているバージョンに固
2024年7月1日
Go 1.21 から使えるようになった標準の構造化ログライブラリ slog を使ってロギングをうまくやろうと画策してみました。 ## やること * 標準出力と Slack にログを送る * 標準出力には全部のログ * Slack には指定したログのみを送る !uml 今回は送信先として Slack を使用していますが、samber 氏が Fluentd や Kafka 等様々なライブラリを公開してくれているので、用途に合わせて見てみると良いと思います。 ## 環境 * Go 1.22.
2024年6月20日
AWS が公開している mountpoint-s3-csi-driver を使うと Kubernetes 上のコンテナから S3 オブジェクトをファイルシステム的に扱えるようになるみたいなので、(EKS クラスターは持っていないので自宅のクラスタで)試してみました。 画像などのファイルをキャッシュとして置いているアプリケーションをコードの書き換えなしで S3 に置くようにしたり、大きめの(コンテナイメージには含めたくない)ファイルを S3 に置いておいて読み込むようにしたりとか、便利に使えるシチュエーシ
2024年5月18日
スパコン「富岳」で学習したという「Fugaku-LLM」を自宅 PC で動かしてみました。既に多くの方が Colab とか Ollama とかで試しているみたいですので n 番煎じですが、自分でも触ってみたかったので。 https://github.com/SogoKato/run-fugaku-llm ## 環境 * Windows 11 * WSL 2 + Docker Desktop * GeForce RTX 2070 (8GB RAM) * AMD Ryzen 7 3700X * 32GB
2024年5月17日
基本的なところで無駄にハマってしまったので自分への戒め。 `~/.docker/config.json` に入っている Docker の認証情報は以下のような構造をしています(Docker Desktop だと OS の機密情報ストアを使っていたりするので `{}` だったりします)。 ```json { "auths": { "https://index.docker.io/v1/": { "auth": "c3R...zE2" } } } ``` これを手で作
2024年5月16日
前回は Unattended upgrades のドキュメントを読みました。今回は実際のサーバーで自動アップグレードを適用するように設定していくために気になるところを解消していきたいと思います。 以下の状況を想定します。 * セキュリティパッチの適用が目的 * Docker が動作するサーバーである * なので…… * Docker のバージョンは固定したい * Docker コンテナは止めたくない * 何かあった時のためにログは残したい ## 考えること * 自動更新の対象を
2024年5月14日
`gzip -d /usr/share/doc/unattended-upgrades/README.md.gz` して取り出した Unattended upgrades のドキュメントを読んでみます。訳文の作成には翻訳ツール(Google 翻訳)を使用しつつ、一部訂正しています。 環境: Ubuntu 22.04 LTS --- Unattended upgrades =================== このスクリプトは、パッケージを無人で自動的にアップグレードします。 コマンドラインから
2024年5月11日
おうち Kubernetes で動かすアプリの一時的なデータの保存場所として Redis を使用しています。redis イメージのコンテナを立てているだけで何の永続化もしていないのでコンテナが落ちればもちろんデータは消えます。本当に永続化したい情報は DynamoDB に格納しているとはいえ、もうちょい Redis の可用性(というか永続性?)も上げたい、でもクラウドのマネージドサービスを使うほどでもない……という微妙な要件を満たすために Redis Sentinel に挑戦してみます。 ## やること
2024年4月21日
Apple 製の端末同士であれば、同じ Apple ID の端末や家族の端末側の操作で親機となる iPhone のテザリングを開始させることができますが、当然ながら Android 機から iPhone のテザリングを開始させる手段は提供されていません。 最近訳あって iPhone(SIM あり)と Android(SIM なし)の2台持ちをしていて、iPhone を触らなくてもテザリングを始められたらいいのにと思い、これを実現するショートカットを作ったのでメモです。 ## 仕組み 2台のスマートフ