2025年6月30日
個人的Ubuntu24.04 Desktopセットアップメモ
メインのデスクトップ PC を Windows から Linux に変えたので、セットアップのメモです。
環境
- Ubuntu 24.04 Desktop
やったこと
IME
キーボードはこの時と同じで HHKB US 配列でスペースキーの左右に Mac の 英数
かな
キーを割り当て。かれこれ2年以上このマッピングなのでかなり指が馴染んでいる。
ところが Ubuntu のデフォルトの IME (ibus-mozc) では 英数
かな
が効かない。
まずは xev
で調べてみると、なんか韓国語配列として認識されてそう。それぞれ Hangul_Hanja
Hangul
になってる。
英数
キー
KeyPress event, serial 38, synthetic NO, window 0x3600001, root 0x1dc, subw 0x0, time 79963200, (-1494,-830), root:(461,344), state 0x10, keycode 131 (keysym 0xff34, Hangul_Hanja), same_screen YES, XLookupString gives 0 bytes: XmbLookupString gives 0 bytes: XFilterEvent returns: False KeyRelease event, serial 38, synthetic NO, window 0x3600001, root 0x1dc, subw 0x0, time 79963380, (-1494,-830), root:(461,344), state 0x10, keycode 131 (keysym 0xff34, Hangul_Hanja), same_screen YES, XLookupString gives 0 bytes: XFilterEvent returns: False
かな
キー
KeyPress event, serial 38, synthetic NO, window 0x3600001, root 0x1dc, subw 0x0, time 79966815, (-1307,-1174), root:(648,0), state 0x10, keycode 130 (keysym 0xff31, Hangul), same_screen YES, XLookupString gives 0 bytes: XmbLookupString gives 0 bytes: XFilterEvent returns: False KeyRelease event, serial 38, synthetic NO, window 0x3600001, root 0x1dc, subw 0x0, time 79966935, (-1307,-1174), root:(648,0), state 0x10, keycode 130 (keysym 0xff31, Hangul), same_screen YES, XLookupString gives 0 bytes: XFilterEvent returns: False
Ubuntu セットアップ時の Mozc のバージョンでは、Hangul_Hanja
Hangul
は認識してくれないので IME オン・オフを切り替えられない。1 設定でキー設定を編集しようとしても、認識してくれないので無理。
「ビルドするかー」と腹を括り、調べていると flatpak とやらでインストールすると最新版が入ることを知る。2
自分みたいな Linux デスクトップ初心者で flatpak 入門したい人向けにはこの記事がおすすめ。
【Linuxユーザーへ贈る】Flatpakではじめる新しいGUIアプリ体験 #初心者 - Qiita
flatpak で fcitx5-mozc をインストールして自動起動を設定する方法はこれ。
大概のLinuxで使えそうな日本語入力(Flatpak版Fcitx5-Mozc)
fcitx のグローバル設定にデフォルトで Hangul_Hanja
Hangul
で IME オン/オフが割り当てられているけど、その設定を消してみてもちゃんと英数・かな切り替えできたので、mozc として Hangul_Hanja
Hangul
キーへの対応が入ってそう。
Firefox
上記で無事、入力環境はいい感じになったかと思いきや、Firefox で入力ができなくなった。調べたら同じ症状な人がいて、snap 版であることが原因ぽい。3
flatpak 版 Firefox ならいけるかなと思い試したら、直った。
RDP 接続の設定
設定 > システム > Remote Desktop を開く。
上に2つタブがあるが、「Desktop Sharing」はログイン中の画面にリモートで入れるという機能のため、外出先から PC を使うみたいな用途には使えないので無効にしておけば OK。「リモートログイン」の方を有効にしていい感じに設定する。
macOS 版の Windows app(元々オレンジ色の Remote Desktop だったアプリ)から接続できるようにするときに二癖あった。
環境
MacBook Air M2
macOS 15.5 Windows app 11.0.9
問題1. 認証まではうまくいくが、黒画面になる
.rdp
ファイルをエクスポートして、下記のように編集する。
-use redirection server name:i:0 +use redirection server name:i:1
設定値の意味は Ubuntu 24.04 LTSのRDP接続の警告メッセージ - treedown’s Report が参考になりそう。
問題2. めっちゃ発熱する
上記の問題が直って接続できても、今度はクライアントがめっちゃ発熱し始める。
Windows app の Settings > General > Use hardware acceleration when possible のチェックを外すと収まる。これでほぼほぼ安定しているが、時々暴走していることがあるが原因は不明。使わない時はちゃんと Windows app を終了しておく。
VS Code Remote Tunnels の設定
前回の記事を参照
VS Code Remote Tunnelsをシステムサービス化すると便利
参考文献
- Pop!_OS 22.04 set up
- UbuntuでMozcの新しいバージョンをビルドするには
- 【Linuxユーザーへ贈る】Flatpakではじめる新しいGUIアプリ体験 #初心者 - Qiita
- 大概のLinuxで使えそうな日本語入力(Flatpak版Fcitx5-Mozc)
- ubuntu desktop 22.04 初期設定 #Ubuntu22.04 - Qiita
- Ubuntu 24.04 LTSのRDP接続の警告メッセージ - treedown’s Report
Footnotes
-
Pop!_OS 22.04 set up を参考。Mozc 2.28.4880.102 で修正されたが、2025年6月時点で Ubuntu 用にビルドされた最新の Mozc は 2.28.4880.102 なので、自分でビルドするか、他の方法で最新版を入れる必要がある ↩
-
UbuntuでMozcの新しいバージョンをビルドするには の「以下、駄文。」のパートに記述がある ↩