2024年6月20日
AWS が公開している mountpoint-s3-csi-driver を使うと Kubernetes 上のコンテナから S3 オブジェクトをファイルシステム的に扱えるようになるみたいなので、(EKS クラスターは持っていないので自宅のクラスタで)試してみました。 画像などのファイルをキャッシュとして置いているアプリケーションをコードの書き換えなしで S3 に置くようにしたり、大きめの(コンテナイメージには含めたくない)ファイルを S3 に置いておいて読み込むようにしたりとか、便利に使えるシチュエーシ
2024年5月17日
基本的なところで無駄にハマってしまったので自分への戒め。 `~/.docker/config.json` に入っている Docker の認証情報は以下のような構造をしています(Docker Desktop だと OS の機密情報ストアを使っていたりするので `{}` だったりします)。 ```json { "auths": { "https://index.docker.io/v1/": { "auth": "c3R...zE2" } } } ``` これを手で作
2024年5月11日
おうち Kubernetes で動かすアプリの一時的なデータの保存場所として Redis を使用しています。redis イメージのコンテナを立てているだけで何の永続化もしていないのでコンテナが落ちればもちろんデータは消えます。本当に永続化したい情報は DynamoDB に格納しているとはいえ、もうちょい Redis の可用性(というか永続性?)も上げたい、でもクラウドのマネージドサービスを使うほどでもない……という微妙な要件を満たすために Redis Sentinel に挑戦してみます。 ## やること
2023年6月24日
今まで Docker Compose で動かしてたアプリを Kubernetes に移植したときのメモです。 ## Docker Compose では Docker の `--device` オプションと同じ記法で指定できていました。 ```yaml services: app: image: hoge devices: - /dev/gpiomem ``` ## Kubernetes では デバイスプラグインを使用して Kubelet にハードウェアリソースを知
2023年6月13日
今まで kubeadm でクラスター運用をしていたのですが、ラズパイくんたちのお引越しの関係で再構築することにしました。Raspberry Pi 4B 2GB や 3A+(RAM 512MB)も join させたかったこともあり、エッジ環境での動作も想定されている K3s を選びました。 ## 環境 * Raspberry Pi 4B 8GB x 2, Raspberry Pi 4B 4GB x 1, Raspberry Pi 4B 2GB x 1 * SSD ブート * PoE+ 電源
2023年3月30日
2023年3月30日に Certified Kubernetes Application Developer (CKAD) を受験し、合格しましたのでその受検記録記事です。ちょうど1年前に Certified Kuberenetes Administrator (CKA) を取っていたので、その続きとなります。 前回の記事:新卒エンジニアがCKA取得を目指してKubernetesを勉強したときの記録 ## 対象読者 * Kubernetes を使っているが、資格はまだ取ってない人 * CKA を取っ
2022年12月27日
同期と一緒にトラシュしたので、プロキシ環境下で kubeadm + Containerd + Calico の Kubernetes クラスターを構築する方法について記録を残します。 ## 環境 * Ubuntu 22.04 * サーバーはニフクラを利用(e-medium4 2vCPU/4GB) * Kubernetes v1.26.0 * kubeadm v1.26.0 * Containerd v1.6.14 * Calico v3.24.5 コントロールプレーン、ノード1台ずつの構成としま
2022年12月26日
公式ドキュメントのコマンドを手順通り流し込めば割と簡単に構築できる Kubernetes クラスターですが、Ubuntu 22.04 になってから少し手を入れる必要が出てきたので差分を紹介しておきます。 **2022-02-16 更新:Kubernetes ドキュメントの日本語版が更新されていたのでリライトしました。** ## 環境 * Ubuntu 22.04 * Kubernetes v1.26.0 * kubeadm v1.26.0 * Containerd v1.6.16 ## 何が変わっ
2022年12月24日
1年前にも Kubernetes クラスターを自力で組んでトラブルシューティングしてみる【The Hard Way】の記事の中で軽く解説したネタです。 ## 環境 * Ubuntu 22.04 * Kubernetes v1.26.0 * kubeadm v1.26.0 ## 問題 Kubernetes クラスター内で名前解決に使われる CoreDNS の Pod が `CrashLoopBackOff` になってしまい再起動を繰り返す問題が発生することがあります。 ``` # kubectl